日本プラセボ学会(1)

本日、「日本プラセボ学会」を設立しました。
ありそうでない、疑似科学の学会。
巷にあふれているプラセボ(偽薬)や科学まがいを研究し、
積極的に科学を用いて検証もしくは笑いのネタにしようという学会。
というか学会そのものが擬似です。
こんな学会の長になったら、学者生命失いそうだけど、
今日は、とある人からこんな感じの相談を受けたので、
以下、数回シリーズでお送りします。
(いちおフィクションということにしておいてください)
質問「××コントロールについて」※×は伏字。
(snip)
このイメージをコントロールでき、そして瞬時に潜在意識に語りかけられる、
こんな人たちのパワーを科学的に検証できる団体や研究室をご存知無いでしょうか。
(snip)
—-
以下私の返信第一報。
—-
お求めの情報が
科学なのか疑似科学なのか電波なのか、で
情報の出しようが違うと思います。
映像は視覚を通して精神(エスプリ、心、脳の機能,etc)に影響を与えますので、
一概にないとは言えませんが、深層心理に働きかけるものと、
イメージトレーニングに使われるもの、見ると肉体が強化できたり、
近視が治せたりといった機能的な役割をもったもがあります。
ほとんどが、プラセボ(偽薬)一歩手前のもの、
目的の機能を与えてそれに帰納するような実験をしているものなどですが、
検証方法として科学的なアプローチをしているものも無いことはないです。
(いちおう知能システム科学で工学博士をとってますので)
情報が出せないことはないですが…ほとんどは「パブロフの犬」※と同じ、
条件反射や反復学習以上の効果はないでしょう、そのために映像を使うという手法は
外部から脳内興奮物質を誘起する薬物をインジェクションする方法などに比べて、
自然である、しかし過度な効果は期待できないでしょう、ととりあえず書いておきます。
キーワードとしては電子ドラッグ、Hypnotherapy、Psychotherapy、イメージ療法、心理療法など。
また逆に映像と精神の関係では、
昨今、テレビ東京のガイドライン違反で再度話題になった
「光てんかん」対策のための適切な発行周波数など、医学的根拠に基づく数値もあります。
こちらは知り合いでは国立成育医療センター(世田谷)の二瓶先生がパラメータ検証には参加していたはずです。
(ものすごく忙しい小児医療の臨床医師です)
ガイドラインについてはこちら
http://www.nab.or.jp/htm/files/eizoexpl.PDF

あとはウチの研究所でやってる研究ですが、
バーチャルリアリティを使ってクモ恐怖症や高所恐怖症(フォビア;phobia)を
克服、もしくはリハビリ効果を測定、という研究はかなり大真面目にやってますよ。
また映像→心理への積極的影響を使った例としては、
VR酔い、錯視、など認知科学よりの心理物理実験をいくつか紹介できます。
個人的に理解できるのは
交感神経と副交感神経のバランスに注目するという方法で
意識的にコントロールできない呼吸や心拍、眼球動作などに注目して評価する方法です。
大型ディスプレイやハイビジョンテレビが一般化してくると、
こういった疑似科学すれすれの技術も玩具レベルのものに応用できそうですね。
国によって考え方は微妙に異なりますが、
モチベーションの維持や、効果の測定、理解のしやすさなどは映像技術が利用できる部分が多いです。
逆に旧来のインタラクティブでないものを見続けて「リニアな効果が出る」というのは眉唾です。
(英単語トレーニングでα波がどうとか…という類のもの、完全否定はしませんが)
…なので(シリアスゲームという言葉はともかく)、
トレーニングに使えるインタラクティブなゲーム形式のコンテンツというのはありですね。
これについては科学的アプローチを用いた実験をいくつかやったことがあります。
科学か擬似かを見破るポイントは「測定・評価」といった「効果の求め方」です。
「学会で有名」とか「××教授が」とかいった売り文句にだまされてはいけません。
以上。
【補足の雑学】
※「パブロフの犬」はベルを鳴らすと涎が出る犬で、ボキャブラリとしても有名ですが、
イワンパブロフは実は心理や反射の研究をしていたのではなく、生理学、胃液や唾液腺の研究者だったりします。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%95
この研究においても「唾液量を地味に測定する技術」が決め手ですね。
実は2006年に東北大学・水波研究室で「(哺乳類ではない)ゴキブリでも同じような条件反射が起きる」という大発見が報告されたそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%A1%E4%BB%B6%E5%8F%8D%E5%B0%84
http://sasapanda.net/archives/200603/08_0034.cgi
http://www.biology.tohoku.ac.jp/lab-www/microbrain/frame-res.htm

ゴキブリばかりが注目されていますが、一部の実験はコオロギでもやってますね。
というわけで、これからは「パブロフの犬」だけではなく、
「水波のゴキブリ」とか「水波のコオロギ」といった言葉をボキャブラリに加えましょう。
(…続きます)

日本プラセボ学会(1)」への1件のフィードバック

  1. 船酔い防止 
    船酔い防止のことに 関心があり、偽薬の存在を知りました。よろしく。近く、本も出し
    ます。

コメントは受け付けていません。