フランス人の見た日本(2) 商業編

フランス人の見た日本:商業編。
バレリーは以前から日本文化に興味があったのではないかと思う。
今回はじめて知ったが、バカロレアでは欧州フランスの歴史に加えて、
日本や中国やアメリカの歴史もちゃんと学ぶらしい。
というわけで前回の南仏のように大局的な日本の歴史については
けっこう知識としては知っている。
その上、弟さんは国立ダンスアカデミーのプロデューサで世界を飛び回っていて、
日本に一度行ったことがあるらしい。
しかしそのときは単身東京で、道に迷ったり、人が冷たかったりと、非常によくない思い出だったとか。
彼は今回のバレリーの日本訪問について、
「そんなに短い期間で日本の地方都市と東京が見れるなんてツイている!」と
言ってくれたらしい。まさにそのとおりだと思う。
パリがパリであってフランスではないのと同じように、
東京は東京であって日本ではあるが、日本のすべてではない。
むしろ愛すべき日本は地方都市にある(かもしれない)し、
東京=日本だと思われると、かなりの誤解である。
そんなわけで彼女の見た日本について、
いくつか面白いところをメモっておこうとおもう。
すんごい長くなってしまったが、それだけ濃厚な日々をすごしているということだなあ。
・空港
 聞いていた気温に対して蒸し暑い。
 それは私も感じる。
・コンビニ
 言葉で聞くのと実際に見るのではぜんぜん違う印象があると思われる
 フランス語ではsupermarcheに当たるものであるが、華やかさが違う。
 あとポケモン食玩とか買えてしまうので子供対応にはよいかも。
・ローマ字で国際対応しているようでいて、していないところが多い
 NGO空港から名古屋方面については万博のおかげでかなり国際対応されている。
 さらに街の店員も片言の英語を喋る。名古屋英語と呼んでおきたい。
 片言であるがフランス人にとっては大助かりの英語であり、けっこう店員も聞き取れている。
 店員も積極的にフランス語を学ぼうという姿勢があるのがすばらしい。
・駅や電車の乗り換えは特急以外無理
 おそらく初めてであれば乗り換えは無理と思われる。
 セントレア→新鵜沼→三柿野でいうと、新鵜沼までは超快適。
 新鵜沼の微妙な寂れ具合とひらがなと少しのローマ字ではまず乗り換えは不可能。
 (1番線とか指定すれば不可能ではないかもしれないが)
・写真をとる
 「日本人はどこにいっても写真を撮っている」というのはもはや通説になりつつあるが、
 実はフランス人にデジカメを持たせて日本に旅行させても全く同じだった。
 デジタルだから気軽にバシバシとってしまうのである。
・2階式駐車場
 何の写真を撮っているのかと思えば駐車場だった。
 「aki、どうやって下に車がいるときに上の車を下ろすの?」と
 なかなかいい質問を繰り出していた。
 それは機構にもよるんだが、地下に掘ってあったり、パズルみたいに土台がずれたり、
 あとは潔く、下に車がいるときは降ろせないものもあると説明。
 この手の装備は日本の土地が狭くて特に駅前などは土地が貴重であるということ、
 名古屋人は特に新しいもの、派手なものが大好きなのであると説明してみた。
・電車内の広告
 やはり写真を撮っていた。
 「女性自身」と「プレイボーイ」が左右に並んでいるのが面白かったみたい。
 内容については毒がありすぎるし、女性自身というか私自身理解しがたいので翻訳しなかった。
・電車を降りるのがまず無理
 日本の電車というのはフランスのそれに比べてアナウンスが多すぎて「情報過多だ」なんて
 思ってたりもしたもんだが、実のところ、彼らのアナウンスというのは浪曲のようでほとんど聞き取れない。
 久々に帰ってきた日本人にも難しい。こんなにハイテクなのにマイクの音割れが激しいのも謎だ。
 というわけで駅の数を確実に覚えでもしない限り、電車を降りるのは困難を極める。
・コパン各務原
 予想通りコパンというフランス語に激しく反応。
 従業員に念のため聞いてみたが「なかよし」という意味で使ってるんだそうな。
 ホテルだけに冠詞や形容詞がないとけっこう誤解を招く名前であることは間違いない。
 というかなんで日本のマンションとかホテルとかはフランス語の名詞をいきなり名詞の前に
 冠詞無しとかでぶつけたりするんだろう?
 例えば「ボヌールマンション」といわれるより「幸福荘」のほうが幸せ感があると思うのだが。
・大浴場
 「他人の前で裸になるなんて無理!水着着ていい??」というのがバレリーの第一句である。
 これは一部のフランス学生も言っていたのだが、まあ理解できないこともない。
 フィンランドのサウナも水着着てるし、
 トップレスビーチのようなものがあっても、最低でも下ははいてるしなあ。
 そもそも更衣室が共同な時点でダメ。
 時間帯がよかったので占有利用できるかもよと試させてみたが、
 見事に他のおばちゃんがいたらしい。苦手、といっていた。
 それにしても日本人というのは自分の思ったことは口に出さないのが美徳なのに、
 風呂では他人に裸をさらすのだから謎の人種である。
 男性は結構なんでもなく使っている、もちろんHugoはお約束どおり泳いでいる。
 ※ちなみにこのテーマは明日また温泉旅館に泊まる予定なので後日編があると思われる。
・セキュリティ
 「日本は安全」という前世紀の神話を完全に信じきっている。
 ほっとくと普通に荷物から目を離すことが多い、特に男性陣。
 目つきが危ない人については日仏共通なので見分けられるようだが。
・名古屋駅
 でかさに驚いていた。あまり細かくは説明しなかったが、地下街や地下鉄駅の多さにも驚いていた。
 その他、駅前の電光掲示板TV広告とか、ビックカメラの社名ロゴガンガン入ったビルとか、
 タクシーとか警備員とかストリートミュージシャンとか謎の色紙描きとか、銀行ATMとか、
 なんだかとっても刺激的で面白く見えるらしい。写真とりまくり。
・欧風のデコレーション
 デパートの壁に女神像が埋まってたりすると激しく反応する。なぜここにカソリックのものが?と。
 時節柄、クリスマスの装飾とかでっかいもみの木とか準備してたりしたのだが、
 なんで仏教徒がそんなに一生懸命ノエルを祝うのか、若干なぞめいていた。
・教会(のような建物)
 ホテルにある立派な教会に違和感を抱きつつも神父がいるのかいないのかを説明したら
 システムとしては理解した様子。その後、運良くあいていたので見学させてもらったら、
 実は月~金はイタ飯屋で神殿もなく、土日が結婚式場という節操のよさ。
 ハロウィンのかわいらしい(というか伝統的でない)かぼちゃの装飾たちのせいもあったのか
 なんて「リーズナブルなシステムなの!?」とポジティブに受け止めていた。
 その後「日本人は多神教でね、神は108いるってことになってるんだけどそこには西洋の神もいるんだよ」
 と適当にフォローしていたが納得していたようだ。
 まあ実際そうなんだけど。生まれたときは神道、結婚するときはキリスト教、死んだら仏教。
・ソシエ
 エステの広告にフランス人有名女優が出ているので「ソシエ」ってなんなの?何で彼女が?
 と興奮気味で聞かれたが、私もよくわからん。日本にいないしエステに興味ないし。
・夜の名古屋城
 個人的に金のしゃちほこのライトアップが見たかったので、行ったら1分で照明が切れた。
 まあ知らん街を夜歩いても面白いもんじゃないかもしれないな。
 明日の朝また行って見たいと思います。